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意外と気づかない関節の捻り
本日来られた患者さん。
左股関節の痛みがあり、そこから波及して左足に坐骨神経痛が出ている状態。
調べてみるとSLRテストは陰性。仙骨のパトリックテストも陰性。
股関節に屈曲制限、外転制限、内旋制限あり。特に内旋制限が強い状態。
このことから分かるのは股関節のアライメントの崩れにあります。
診てみると大転子がやや外に張り出しており、かつ体の回旋を行うと左股関節と仙腸関節の動きが少ないのが判明しました。
僕たちは体を左右に捻る時、腰で捻っているイメージがあるかと思われますが、腰自体の可動性はそこまでなく、腰椎の可動域は5度程度。
体の捻りは主に頚椎、胸椎、そして股関節によって捻られています。
もちろん、体を捻る際、足関節や膝関節も連動し、回旋運動へとつながります。
回旋方向と同側の足は外旋し、対側の足は内旋されます。
更に言うと足が固定されていると、膝にも回旋力が生じており、この画像には大腿部に内旋する力が加わり、下腿部に外旋する力が作用しています。
これが何もしていないのに膝が痛い原因です。
話を戻しますが、股関節もまたこの時に回旋力が加わっており、そこに過重がかかったりすると捻挫してしまいます。それ以外にも動作スピードもあります。
瞬発的に動けば、関節に働く力も強くなるため、いつの間にか捻挫なんてことは多いです。
ですので瞬発的に動いたりするときに股関節に痛みが伴う場合は、捻挫している可能性が高いので、お早めに専門の医療機関を受診することが大切です。
この方に関しては股関節だけでなく、仙腸関節、膝関節、足関節を調整し、かつ猫背矯正を施して痛みが軽減しました。
姿勢の歪みもまた関節に負担をかける要因でもあります。そもそも、関節が上手く可動しないのは姿勢の歪みが原因であることが多いです。
背中が丸くなれば胸椎の動きが制限され、どこかで代償しなくてはなりません。その時に膝や股関節の負担が大きくなるので、結果として関節を痛めてしまいます。
最近、股関節や膝関節に違和感がある方、もしかしたら姿勢の歪みから来ているかもしれません。
ぜひ一度当院の猫背矯正を受けてみてください。