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セーバー病
今日来院した学生の患者さん。
元々突き指で来ていましたが、以前からふくらはぎの張りが強く、時折踵に痛みが伴うことを聞いていたので、良くストレッチするよう指示をしていたのですが、案の定、昨日のバレーの練習で左踵を痛めてしまったとのこと。
診てみると案の定、踵の内側外側をつまみ圧痛確認すると痛みを伴い、セーバー病の疑いがありました。
セーバー病とは踵骨骨端症と呼ばれる疾患で、主に脚を酷使するスポーツなどに起こしやすく、好発年齢が10歳前後の小学生が多いです。
主に脚を酷使するスポーツに多く、サッカー、バスケ、バレー、野球など様々なスポーツにおいて出てくる症状です。
その他にも急激な成長に伴い、骨端線が引っ張られても引き起こされるため、一種の成長痛と呼ばれることもあります。
両者共に言えることがふくらはぎと足底の柔軟性がしっかりと担保されているかどうかにあります。
この子の場合、足底の柔軟性が落ちており、アーチが落ち込んでいるため、踵に過負荷が出ている状態。
その場合は足底の柔軟性を担保させるため、アーチを形成する筋肉である後脛骨筋や前脛骨筋をリリースしつつ、骨端線を引っ張る下腿三頭筋、足底筋群にアプローチをかける必要があります。
手技による全身のバランス調整をしたのちに消炎剤によるマッサージを踵に施し、そこから更に超音波治療器で炎症を抑える治療し、テーピングとサポーターで固定。
しばらくは症状が続くと思われるので、その点もお母さんにフォローアップしました。
当院では怪我しても極力スポーツをしながら治す方向で施術をしております。
怪我して休ませることも大切ですが、大事な試合が差し迫っている、本人の意思が強くやりたいという気持ちを可能な切り尊重し、施術を行います。
休めというのは簡単です。
でも本人がやりたいという気持ちを尊重し、何とかするのも私たちの役目です。
もちろん、症状によってはどうしても休まざる終えない時は必ずあります。それでも何とかするのがプロの治療家と思っています。
怪我から早く復帰したい、大事な試合に間に合わせたいと願っている選手は是非当院にお体をお診せ下さい。
最大限サポートを致します!