半月板損傷【サッカー・バスケットボール・ラグビー】
半月板損傷とは膝の間に位置する半月板と呼ばれる軟骨性の組織に何らかの外力が働き、傷や欠損された状態です。
コンタクトスポーツであるサッカーやラグビー、アメフトをはじめ、バスケットボールやバレーボール、テニスなど様々なスポーツにおいて引き起こされる怪我です。
半月板について
半月板は膝関節の内部に位置し、大腿骨と脛骨の関節面のはまりを良くし、安定性を高めます。衝撃吸収のためのクッションとしての役割も持ち、非常に重要な組織です。
半月板は内側半月板、外側半月板と二つあり、両者共にCの字型を取っております。特に内側半月板は内側側副靭帯や内側ハムストリングスの一つである半膜様筋とも一部付着しており、膝の外傷で痛めやすい組織の一つです。
軟骨性の組織のため、血行は外側しか確保されておらず、内側には血管がなく、ここを損傷してしまうと組織が回復しづらい特徴を持っています。
そのため半月板損傷を起こしてしまうと治りが悪く、かつ内部で半月板の一部に亀裂が走り、めくれた状態やかけて遊離してしまうと膝関節が固まってしまうロッキング現象を引き起こしてしまうため、手術が適応になる場合もあります。
半月板損傷の種類
半月板損傷には6つのタイプに分類されます。
- 縦断裂
- 横断裂
- 円盤状断裂
- フラップ状断裂
- 水平断裂
- バケツ柄状断裂
半月板損傷の症状
主な症状としては疼痛、腫脹がメインですが、酷い場合は関節水腫ができたり、ロッキング現象(関節内部で半月板の一部が嵌入し、屈伸運動ができなくなる現象)が起こります。
軽症であれば保存的に治すことが可能ですが、半月板がめくれたり、欠損した場合、断裂の範囲が広範囲の場合は手術の適応となることが多いです。
また半月板損傷をした方は膝崩れ現象が起こりやすいのも特徴として挙げられます。
当院での治療
当院では損傷した組織の回復と腫脹と疼痛を緩和させるために手技により、関節の整復と腫脹、疼痛を取り除く治療を行います。必要の場合、超音波治療やLIPUS(低出力超音波パルス療法)を用いて組織回復に努めます。
重症度によりテーピングのみか包帯も活用するか、サポーターの提案を行っております。
ロッキング現象が多い場合、整形外科への受診をお伝えしております。その際は紹介状をお書きしますので、ご安心ください。
半月板損傷は非常に難治性のため、放置することは最も行ってはならないことです。
膝関節は半月板損傷だけでなく、タナ障害や変形性膝関節症、内側側副靭帯損傷や十字靭帯損傷と重症化になりやすい箇所ですので、しっかりと治す必要があります。
よくあるのが若いころの膝を痛めてそこまで治療せず、放置したら年を取った時に早く変形性膝関節症になる方が多いです。一度変形した組織は治すことができないので、そうなる前にちゃんとした治療を受けることが老後のために良いです。
学生アスリートに関しては自分の選手生命に関わる問題ですので、半月板損傷をしてしまった時は練習を休み、治療に専念することがとても大切です。
当院は患者さんのために最大限のサポートを来ないますので、ご安心して治療を受けて頂けると幸いです。
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