- 公開
仙腸関節の初動動作
今日来院したインストラクターの患者さん。
腰と骨盤の痛みがあり、特に仙腸関節の動きが悪いとのこと。
仙腸関節とは骨盤を構成する仙骨と腸骨をつなぐ関節です。
仙腸関節は他の関節に比べ非常に動きが少ない関節です。
ですが、片方が動くと同時にもう片方も動き、骨盤から股関節の動きへと繋げる特徴があります。
仙腸関節の動きは基本的には二つの動きしかありません。
うなずきと起き上がりであり、うなずきの際、仙骨は前屈方向に行き、同時に腸骨は中心に向かい、坐骨は開いていきます。
逆に起き上がりは仙骨が後屈方向に行き、腸骨は外へ広がり、坐骨は締まっていきます。
歩く際はこの動きが左右非対称に動きます。
たとえは左足を振り出した時、左足の仙腸関節は後方へ倒れこみ、対角の右の仙腸関節は前屈方向に動きます。
と、難しい話ですが、ようは骨盤は非常に多方向に連動しながら動くことを頭の片隅においてもらえればOKです。
では、この仙腸関節の動きが何等かの原因により固まってしまったらどうなるでしょうか?
当然、他のところに歪が生まれ結果として痛みが生じてしまいます。
そこで、仙腸関節の動きをよくするエクササイズをお伝えします。
非常に簡単なエクササイズです。
壁に手をついて片足立ちになり、上げている足を上下動させるだけです。
回数は片足連続20回。
こうすることで硬くなった仙腸関節に動きを与えることができ、仙腸関節由来の腰痛予防につながります。
もし、腰周りや仙腸関節が硬いとそれを代償して体幹(胴回り)が前屈していきますので、そういった方に関しては事前にこのストレッチを行ってみてください。
アシカのポーズと猫の伸びのポーズを行うことで脊柱に動きを出します。
各ポーズを10秒間ほど行ってから、再度仙腸関節のエクササイズへと移ってみてください。
そこで再度、先ほどの片足上げをやってみると最初よりも動きやすくなると思います。
腰が痛い、重い、仙腸関節の動きが悪いと思っている方はこちらのエクササイズを行ってみてください。