ギックリ腰は最初が肝心

今日久しぶりに来院した患者さん。

なにやら先日、ヘアアイロンをしていてくしゃみをしたら、腰がギクッとなったとのこと。

よくある受傷理由ですが、なぜくしゃみをしてギックリ腰になってしまうのか。

この患者さんも悩んでいましたが、これには理由があります。

まず一つにくしゃみが根本的な原因ではありません。くしゃみはあくまできっかけであり、その前の時点に問題があります。

この患者さんの場合、仕事が忙しくデスクワーカーということもあり、同一姿勢での作業が多いことが挙げられます。

人の体は同一姿勢をキープできるような構造をしていません。ではどのようにしてキープしているのかというと背筋や体幹周りの筋肉を使って支持しています。

つまり、背筋を酷使しているということです。

その結果、疲労の蓄積でいっぱいいっぱいなところにくしゃみと言う瞬発的な力が腰にかかることで、腰の筋肉がブチッと千切れ、ギックリ腰になってしまいます。

この方は治療後は幾分か歩けるようになり、何とか痛みも和らいだとのこと。

ギックリ腰は最初の1週間が肝心です。

その治り度合いにより症状がどうなるか確定しますので、もしなってしまった方はお早めにお見せください。