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腰は寒さに弱い
寒くなってくると体が硬くなり、動きも緩慢になり体に不調を及ぼします。その中でも腰は非常に寒さに弱いです。だから冬になるとギックリ腰をやってしまう方が多いです。
では、なぜ冬場になると多いのか。寒さだけが原因なのか。それにお答えしようと思います。
まず、ギックリ腰の病態について理解が必要です。
詳細についてはこちらをご覧になっていただけると幸いです。
なぜ腰が寒さに弱いのかというと、筋肉の特性にあります。筋肉が冷えてくると伸縮性が乏しくなり、本来なら伸びるはずが、寒さにより筋肉の柔軟性がなくなり、ギクッときてしまいます。
次に寒くなると体の血流が緩慢になり、筋肉の動きが妨げられます。筋肉を動かすのに必要なのはエネルギーとなるATPと筋収縮を起こす際にカルシウムイオンやナトリウムイオン、カリウムイオンなどの電解質が必要となります。それは血液によって運ばれるため、当然血流が緩慢になれば電解質の供給もATPの供給もストップされます。
その結果、ギックリ腰のリスクが高まります。
このように冬場は体にとって悪条件のため、ギックリ腰のリスクが高まります。
では、どのようにして回避すればいいのか。
筋肉は寒さに弱いということを加味して、腰にホッカイロを貼ったり、お風呂につかって水圧と暖かなお湯で筋肉をリラックスさせたり、そこにマグネシウムを使って筋肉の柔軟性を高めたりするのが予防として効果的です。
他には立ち方。背筋を使って立ち上がるのではなく、足の力を使えるようにするため、椅子から立ち上がる際は足を近くに置き、腰を立たせて、上を向いて、足の力で立ち上がる。ちょっとした動作ですが、この積み重ねがとても大切。
可能な限り背筋の力を抑えることがギックリ腰の予防に繋がります。
皆さんもこれからの季節、ギックリ腰にお気をつけくださいね!