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猫背の弊害〈変形性膝関節症〉
猫背と変形性膝関節症
猫背がなぜ良くないのかと言うと、猫背を放置してしまうと別の疾患へと発展してしまうからです。
今回は猫背姿勢が続くと引き起こされる疾患『変形性膝関節症』についてです。
変形性膝関節症というと加齢に伴い膝を構成する大腿骨や脛骨が変形して関節を痛めてしまう疾患と認識されており、年を取ったら起こるものでしょと思われがちです。
確かに加齢に伴い骨は変形しやすく関節の軟骨や膝の間にある半月板が変性していきます。
ですが、本当に加齢だけが変形性膝関節症の原因なのかと言われるとそうではありません。
そもそも、急速に膝関節が変形するのは内科的疾患ではない限り在りえないです。
徐々に変形するということは、何らかの原因があることが分かります。それが猫背なんです。
猫背が変形性膝関節症を引き起こすメカニズム
猫背が変形性膝関節症を引き起こすメカニズムは以下の順路をたどります。
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背中が丸まり、巻き肩になり、首が前方変位し、骨盤が後傾し、猫背になります
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猫背が酷くなると視線が下がるため、膝を曲げることで調節を行い、頭を上げます
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膝を曲げる癖がつき、膝にかかる圧力が増加
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膝を曲げていることによりハムストリングスや大腿四頭筋の緊張度が高まる
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膝が伸びなくなり、関節への圧力増加
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膝関節を構成する骨が変形を始める
このような順路をたどり、変形性膝関節症へと発展していきます。
無論、これ以外の要因もありますが、猫背になると確実に膝で調整をするか首を持ち上げて調整し始めます。
だからこそ猫背は様々な疾患へと発展してしまうため、改善することが必要なのです。
一度変形してしまった膝は現代の医学では元に戻すことは適いません。
だからこそ、変形する前に猫背を改善する必要性があるのです。
当院ではそんな変形性膝関節症を防ぐために姿勢矯正に力を入れており、その中の一つに猫背矯正治療があります。
最近膝が伸びなくなった、膝の周りが角ばってきた、変形性膝関節症だと診断されている方は是非、猫背矯正治療をお勧めします。
猫背矯正治療の詳細はこちらをご覧になってください。